今ではかなり一般的に浸透している「ミニノートパソコン」という言葉だが、
「ミニノートって実際のところ何なの?」という疑問を持っている人もけっこう多いと思う。
実は私自身、そうだった。
ミニノートとは「普通のノートパソコンよりちょっと小さいやつ」
という漠然としたイメージしか持っていなかった。
なぜこういうことが起きているかというと、
ミニノートパソコンには厳密な定義が存在しないからなのだ。
ミニノートパソコンとは、その名の通り「ミニサイズなノートパソコン」。
共通項として挙げられるのは、
といった特徴だ。
つまり従来のノートパソコンよりサイズ、重さ、料金がダウンサイジングされたものが
「ミニノートパソコン」というわけだ。
ミニノートパソコンが市場に登場したのは2005年頃のことで、歴史は非常に浅い。
MITの教授であるネグロポンテ博士が、
「途上国の子供たちのために、最低限のスペックで可能な限り低価格な【100ドルPC】を作ろう」
と提唱したのが誕生のきっかけと言われている。
さすがに100ドルでは無理だったようだが、博士の構想に賛同した世界中のメーカーが、
低価格・低スペック・大量生産のパソコン開発に着手。
そしてまっさきに完成させたのが、
台湾でPCのマザーボードを製造していた大手メーカー・アスースだ。
その後、台湾のエイサーや中国のレノボなどの大手メーカーが追随し、
ミニノートは世界規模の巨大市場へと発展。
日本では発売当初、高速モバイル接続サービスと抱き合わせた「100円PC」として売り出されたため、
なんとなく「ダサくて安っぽい」イメージが先行してしまった感がある。
が、最近は機種も充実し、高性能で洗練されたマシンが増え、ここ1年で急激に市場を拡大している。
以上が駆け足でたどったミニノートパソコンの歴史だが、
まさにこの誕生エピソードにミニノート最大の特徴が現れている。
つまり最初から「最低限の機能だけ使えることを目的にしたパソコン」だということ。
ミニノートと言うと「ノートパソコンよりちょっと劣る」と考えがちだが、
そうではなく、メールやインターネット、ワードやエクセルといった
比較的軽めの作業だけができるように設計されている。
特に高速モバイル接続が大きな特色で、「ネットブック」と呼ばれるゆえんでもある。
ノートパソコンより小型のパソコンというよりは、
「ケータイやPDAより使い勝手のいいパソコン」と考えたほうがすんなり理解できるかもしれない。